大豆ミートは栄養素が非常に豊かなのですが実際お肉の代わりになるのでしょうか、?それを今回は検証したいと思います。
※ビタミン B 12やビタミンに関しては大豆から摂取できませんので今回は省きます。
あくまでバランスが良い食生活を心がけるべきですが、今回はタンパク質やエネルギーのみに焦点をあてて検証したいと思います。
まず大豆ミートの成分をみてみましょう!今回は特に美味しいと評判のマルコメ ダイズラボ 大豆のお肉 【大豆ミート】 乾燥ミンチ 100gを参考にさせていただきました。
大豆ミートのカロリーは325kcal。たんぱく質 50.0gで脂質2.7g 炭水化物 33.5g 食物繊維16.5です。
今回の比較方法はすべてひき肉にいたします。
鶏ひき肉の成分
鶏ひき肉は100g換算で166kcalのカロリーで、80kcalあたりのグラム目安量は48.19g。たんぱく質が多く20.9g、脂質が8.3g、炭水化物が0gとなっており、糖質の量は0g。
大豆ミートのカロリーは325kcal。たんぱく質 50.0gで脂質2.7g 炭水化物 33.5g 食物繊維16.5です。
大豆ミートと豚ひき肉の成分
豚挽き肉は100g換算で221kcalのカロリーで、80kcalあたりのグラム目安量は36.2g。たんぱく質が多く18.6g、脂質が15.1g、炭水化物が0gとなっており糖質の量は0g。
大豆ミートのカロリーは325kcal。たんぱく質 50.0gで脂質2.7g 炭水化物 33.5g 食物繊維16.5です。
大豆ミートと牛ひき肉の成分
牛ひき肉のカロリーは100g(単位)で224kcalのカロリー。牛ひき肉は100g換算で224kcalのカロリーで、80kcalあたりのグラム目安量は35.71g。たんぱく質が多く19g、脂質が15.1g、炭水化物が0.5gとなっており、ビタミン・ミネラルではビタミンB12と亜鉛の成分が高い。糖質の量は0.5g。
大豆ミートのカロリーは325kcal。たんぱく質 50.0gで脂質2.7g 炭水化物 33.5g 食物繊維16.5です。
またひき肉だけでは不十分ですので大豆まるごとミートのデーターを参考にさせていただきました。
(100gあたり) | 牛肩ロース | 豚バラ肉 | 鶏モモ肉 | 大豆まるごとミート |
カロリー | 411Kcal | 386Kcal | 200Kcal | 108~116Kcal
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脂質 | 37.4g | 34.6g | 14.0g | 0.7~0.9g
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コレステロール | 89mg | 70mg | 98mg | 0g
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たんぱく質 | 13.8g | 14.2g | 16.2g |
大豆ミートの値段比較
100 g 400 円 豚ひき肉 120円
鳥ひき肉 80円 牛ひき肉 150円
少し高い印象なりますが、実は水でお戻しすると約3倍ら4倍の大きさになります。
そのためほとんど精肉と変わらないお値段を実現しています。場合によっては安くなりますし、長期保存できること・チルド配送ではなく常温配送で考えるとむしろ安いと考えてもいいのではないでしょうか?
この保存性は馬鹿にできません。しっかりとセールの時とかにまとめて買うことによってとってもお安く買うことができます。お肉の場合は、冷凍庫を圧迫し劣化をしてしまいますが、大豆ミートの場合はほとんど劣化なく常温で保存ができます。
大豆ミートと精肉の比較箇所
ここでは大豆ミートと生肉の成分・価格以外の比較を行います。実は大豆ミートのポテンシャルを測る上で、価格以外のものを精査しなければなりません。
特に安全性や保存性など直接身体の健康とか変わってくる部分が多くあります。
鮮度
挽肉には古くなった肉が使われている可能性があります(全ての肉がそうとは言いません)そういった面を考えると基本的には腐らない大豆ミートはとても健康に良いのではないでしょうか。あくまで安全に食べれる古いお肉ですが、毎日食べる食事としては、やはり新鮮なもの食べたいのではないでしょううか??
将来的なリスクなどを考えると大豆ミート半分精肉半分という生活から始めてるのが私のおすすめです。
安全面
お肉の場合は成長ホルモン剤などを使用されたり、牛の食事には遺伝子組み換えが使われている可能性があります。
大豆ミートは国産で遺伝子組換でないものをしっかりと選ぶことができます。
その点安全面も優れているといえるでしょう。
保存性
精肉の場合は賞味期限が1週間以内となり非常に短い状態になります。冷凍して保存することもできますが、家庭の冷蔵庫は温度を一定にできないため、鮮度を維持しにくいので冷凍庫に保存していても風味良く食べれるのは一ヶ月までになります。
その点大豆ミートは乾燥しているので非常に長い期間保存ができます。風味良く食べれるのは半年程。賞味期限は1年ほどの商品もあります。精肉とは違い湿度が天敵です。しっかりと密閉して温度の変化が少ない暗所に保存しておくことがよいでしょう。
廃棄コスト
大豆ミートは保存性が高い為、廃棄コストがかからないことがポイントです。
商品のコストは、生産コストだけではなく。その廃棄コストにも注目があつまっています。大豆ミートは精肉より圧倒的に廃棄コストが低い食品です。
食感
食感は精肉と大豆ミートではほとんどかわらないということができます。
ひき肉やとりのもも肉など比較的歯ごたえがあるお肉の場合は、まったくと言っていいほどわからないでしょう。しかし、ステーキやバラ肉など脂身と肉のバランスが重要なお肉と大豆ミートでは食感に大きな差があります。
大豆ミートの弱点はこのジューシーさですが、徐々に商品開発が進むことによって変化していくことでしょう。
また噛みごたえが強すぎるという意見もあるようです。肉の感じと柔らかさを同時に実現することが求められています。
大豆ミートと精肉との比較のまとめ
このように比較してみると現在大豆ミートと精肉ではほとんど価格差がないのが現状です。
しかし今後気候変動による穀類の生産の減少や、世界的に肉を食べる人が多くなってくると肉の値段がどんどん上がる可能性があります。近年は物価上昇の煽りをうけて、ますます精肉の値段があがってきました。
逆に大豆ミートは、大豆ミートの優れた製法がうみだされたり、さまざまな原料が開発されること、そして大豆ミートを食べる人が多くなれば、安くなる可能性があります。
今のうちから大豆ミートを使った料理や食生活を取り入れることは賢い選択なのではないでしょうか??